貴方と見つめ合った瞬間
澄みきった空
夕暮れ時、赤い色と青い色が交わる時
空は美しい。
それは大人の静かな美しさ。
そう、あの時
私は不安で心が揺れていた。
先が見えない。完全に。
うつむきながら歩いていた私。
こぼれ落ちそうな涙を堪えるのが精一杯。
ふと、顔を上げると
目線の先に
やわらかく光る繊細な輪郭が見えた。
触れると消えて無くなりそうだった。
そこには行き交う人がたくさんいた。
だけど
私の目線の先にいた貴方は
異空間そのものだった。
他の誰とも違う。
目と目が合った その瞬間
音が消え、時が止まった。
どこか別世界に私がいて、
そして
目の前に貴方がいた。
周りの人たちは、霞んで消えていった。
まるで映画のワンシーン。
現実に戻るまでの2.9秒間
瞳に惹きつけられ
貴方と私だけの世界。
スローモーションの時を刻んだ。
そっと思い出した。
あの時のことを。
そう、タイムリミットが近づいている。
1歩1歩近づいてくる先の未来が、今はまだ恐い。
それでも、私は前進する。
目を逸らさず。
あの時、
言葉を交わすことも無く
貴方は姿を消したけど
遠い昔
地中海の眩しい太陽の光に包まれ、
輝く褐色の肌。風になびくダークヘアー。
石畳の道を歩きながら食べるジェラード。
夏の太陽の光が反射してきらめく石畳は
輝き続け、美しかった。
By 地中海のプリンセス
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